page contents

数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



いわゆる前向き思考賞賛一辺倒について

1 前向きであればいいのか

 

前向き思考と言う言葉をあまり聞かなくなったくらい、前向き思考、前向き行動が一般化しています。起こったことを前向きに捉えさえすれば、気持ちが軽くなり、行動的になり、ハッピーになれるなどという考え方です。

 

違和感を感じます。

世の中、社会、人間の思考、行動の元になる判断などは複雑怪奇で、瞬時に切り替わり、落ち着いた変化のない静的なものではありません。

 

先ほど正解だったことが、5分後には、外部要因が変化したために、不正解になることなどはよくあります。日常生活でも、仕事のときも。

前向きに判断すればいいのではなく、過去も、未来も、この手の中にはないので、現在をのみ扱って行きます。

適度に早く、限定的な情報のなかで決めなければならず、全ての情報、条件が決まってからでは手遅れになることもあります。

その場合、前向きにとか考えることもなく、後ろ向きにも考えることも必要でしょう。その時点での最善手を見つけたら、あとは実行するのみです。

 

こんな話をすると、「ネガティヴだ」とか、「後ろ向きはよくないから前向きに捉えたほうがよいよ」などと忠告を受けます。

とは言っても、現実的には、一つを選択すると、その他は実現しない過去へと飛んで行ってしまうので、検証は困難になり、一つを選択した結果のみが残ります。

 

冷静に思考して、最善の判断、行動をとれば、あとはその流れに乗っていくだけです。

そのため、いっぱいいっぱいな状況にならないように、適度な余裕が必要です。

 

 

 

 最後までお読みいたきありがとうございました。楠木山人。