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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



「前向き思考。楽観思考」と「現実思考」

1 前向き思考

 

最近はあまり聞かなくなりましたが、「前向き思考」「楽観思考」「積極思考」などという言葉が流行りました。今は、当たり前すぎて改めて言うまでもないようになったのかもしれません。

落ち込んだり、諦めたくなった時には、「前向きに」考えて、物事を進める、継続するなどという文脈で多用されていたと思います。

「日本人は、生真面目で後ろ向きな傾向があるので、努めて、前向きに明るく振る舞った方がよい。」などという言葉を聞いたことがあります。

 

前向き思考は、聞いた人、行動する人にとっては、確かに心を強くする効果があると思います。いや、効果があるどころか、強く支える非常に強い力があります。

管理人も、前向き思考で乗り切ったことが多々あります。迷ったり、嫌になってしまいそうな時は、強い推進力を生み出し成果が出ることがあるでしょう。

 

2 前向き思考であれば良いのか

 

ただ、前向きであればよいのかということも考えます。

 

例えば、

コップに水が入っている状態があります。元々は、なみなみとあった水がこぼれてしまい、半分になりました。

 

  • 前向き思考:コップに水がまだ、半分「も」残っている。
  • 後ろ向き?思考:コップの水が半分になってしまった。あるいは、コップの水が半分「しか」残っていない。

 

と、言う具体例は非常にわかりやすいです。前向き思考で乗り切ろうとすれば、コップに水が半分「も」残っているではないか!! まだ、まだ、大丈夫だ。気の持ち方次第だ。

などというアドバイスが、どこからか聞こえてきそうです。

 

しかし、管理人は、前向き思考であれば良いのか?と疑問を持っています。

 

冷静に、現時点を、中立(ニュートラル)な状態で判断することが重要なのではないかと思います。

 

先ほどの、コップと水の量の具体例であれば、

 

現実?思考:コップに水が半分ある。または、コップの水が半分になった。

 

つまり、自分の思い入れを加えた状態で判断するのではなく、そのまま、あるがままを見ることが大切ではないかと思います。

元々、コップになみなみとあったのは、過去の状態の一時点であり、現時点ではもはや関係ないことです。考えるべきは、現在のコップの中の水の量だけです。

過去のことは、アンカー効果に過ぎないと思います。

 

投資をする時に、株価が半値になりました。

 

  • 前向き思考:株価は、まだまだ、半値もある。

 

あるいは、

 

  • 後ろ向き思考:株価が、とうとう半値になってしまった。

 

などと、自分の考えを入れてみても、現実は、「現在の株価は○○円です。」のみでしかありません。自分の思い入れが入る余地はありません。

 

3 現実を冷静に見てから判断する

 

現実のみに向き合い、その時点での現実、状態をのみ冷静に捉え、判断、行動することが唯一の方法だと思います。

 

感情を排し、事実のみを考えて、あとは、踏み切るのみ。だと思います。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。