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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の業績・2018年業績。高配当。財務良好。NYダウ30

 

1 2019年第1四半期決算

 

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が2019年4月16日に発表した2019年第1四半期(12月31日から3月31日)決算(米国会計基準

 

2019年第1四半期実績

売上高 200億2100万ドル(前年同期比0.1%増)

純利益 37億4900万ドル(同14.2%減)

1株あたり当期純利益 1.39ドル

 

 

2 2018年12月末決算

 

1 業績概要

2018年は関節リウマチ治療薬「レミケード」減ったが、乾癬治療薬「ステラーラ」や腫瘍治療薬が伸長。アクテリオンも上乗せで医薬品が牽引。医療機器はコンタクトレンズが寄与。税負担正常化で利益水準復活。2019年も新薬中心に医薬品が牽引。医療機器もアイケア関連中心に下支え。為替懸念があるが利益大幅続伸見込む。

  

2 各種の指標、他社比較、地域分布など

 

採用インデックス

NYダウ30、S&P100、S&P500、ラッセル1000、S&Pグローバル100

 

S&P格付け

AAA

 

同業種内順位(全512社)医薬・バイオ・ライフサイエンス

時価総額>1位

<売上高>1位

 

<ライバル企業>

Allergan

 

<テーマ>

新薬、連続増配(56年)

<ブランド>

バンドエイド、リステリン(口腔ケア)、インボカナ(2型糖尿病治療薬)

 

<株主構成>

機関投資家(72.0%)

事業会社(0%)

個人・役員(0%)

その他一般株主(27.5%)

 

<事業構成>

Pharmaceutical(製薬)(49.9)

Medical Devices(医療機器)(33.1)

Consumer(消費材)(17.0)

 

<地域別売上高>

米国・カナダ(51.3)、欧州(23。0)、アジア太平洋・アフリカ(18.2)、西半球(米国除く)(7.5)

 

2 業績詳細

 

単位は100万USドル

 

損益計算書 
売上高 営業利益 営業利益成長率 営業利益率 純利益

希薄化後

1株益

1株配 増配率% 配当性向
12 67224 17032   25.33 10853 3.86 2.40   62.18
13 71312 19057 11.89 26.72 13831 4.81 2.59 7.92 53.85
14 74331 21137 10.91 28.44 16323 5.70 2.76 6.56 48.42
15 70074 18370 -13.09 26.21 15409 5.48 2.95 6.89 53.83
16 71890 21165 15.22 29.44 16540 5.93 3.15 6.78 53.12
17予 75826 21750     19714 7.18 3.33534    
17 76450 19622 -7.29 25.67 1300 0.47 3.32 5.40 706.38
18予 80971 22207     22089 8.07 3.59092    
18 81581 21407 9.10 26.24 15297 5.61 3.54 6.63 63.10
19予 81289 25846   31.80 23217 8.58 3.77619 6.67 44.01
20予 84725 26920   31.77 24418 9.11 4.01026 6.20 44.02
21予 88723 30195   34.03 26024 9.78 4.16899 3.96 42.63

 

2018年は、増収増益で好調でした。

  

財務

 

総資産 自己資本 自己資本比率 1株株主資本 非支配持分 有利子負債 流動資産 固定資産 流動負債 固定負債
15 133411 71150 53.33 25.82 不明 20102 60210 73201 27747 34514
16 141208 70418 49.87 26.02 不明 27508 65032 76176 26287 44503
17 157303 60160 38.24 22.43 不明 34590 43088 114215 30537 66606
18 152954 59752 39.07 22.44 不明 30483 46033 106921 31230 61972

 

50%だった自己資本比率が40%に減少しています。流動資産も減っています。夫妻は増えています。財務は低下しつつあるのかもしれません。

  

指標 

 

ROE ROA 設備投資 減価償却 研究開発
16 23.37 15.45 3361 3958 9095
17予 28.00 15.40 3398 4108 -
17 1.99 13.21 3194 4821 10554
18予 36.72 14.12 3609 5949 -
18 25.51 13.80 3433 6618 10775
19予 38.86 16.90 3523 6684 -

 

ROEが、税制改革の影響で純利益が減少し、2017年実績は大きく減少。2018年は、ROEが予測に届きませんでした。従来並みなのですが、物足りなさを感じます。

 

PER

2017年実績 294.83(一時的な異常値)

2018年予想 16.64

2018年実績 22.70

2019年予想 16.14

 

BPS(一株当たりの純資産、上表の1株あたり株主資本)

2017年実績 22.43

2018年予想 24.58

2018年実績 22.44

2019年予想 23.70

 

すごい値です。 

 

発行済株式数(100万株)

2016年 2706.511

2017年 2682.525

2018年 2662.324

 

キャッシュフロー

 

営業CF 投資CF 財務CF 現金同等物 フリーCF CFマージン
15 19569 -7735 -11136 13732 11834 27.9
16 18767 -4761 -8551 18972 14006 26.1
17 21056 -14868 -7673 17824 6188 27.5
18 22201 -3167 -18510 18107 19034 27.2

 

キャッシュフローマージンが15%を越えているので、優良企業です。

フリーキャッシュフローも十分あります。

営業CFも増加中。ピカピカです。

 

10年株価チャート

 

ジョンソンエンドジョンソンの10年間株価チャート。右上がりで上昇中。

ジョンソンエンドジョンソンの10年間株価チャート

 

 

所感

 

安定の優良企業です。

少し気がかりなのは、ベビーパウダー訴訟(アスベストの含有有無と当時の認知要否について)の行方ですが、株価が一時的に失速しましたが、また、上昇しています。訴訟については、株価に織り込まれたと思われます。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。