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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



IBM(IBM)の2018年実績は前年比で増収増益なるも、業績低迷の回復見通しが見えない。ダウ30の19

 

0 2019年第1四半期決算

 

インターナショナルビジネスマシーンズ(IBM)が4月16日に発表した2019年第1四半期(1月1日から3月31日)決算(米国会計基準)は、

 

売上高 181億8200万ドル(4.7%減)

当期純利益 15億9100万ドル(5.2%減)

1株当たり当期純利益 1.78ドル

 

1 2018年12月末決算

 

1 業績概要

2018年通期は、Watsonやクラウド需要を反映し、全体的に健闘。減収に歯止めがかかった。減税の恩恵。純利益は底打ちした。2019年は、人工知能クラウドの需要は底堅いが、回復途上の見通し。

 

2 各種の指標、他社比較、地域分布など

 

採用インデックス

ダウ30、S&P100、S&P500、ラッセル1000、S&Pグローバル100

 

S&P格付け

A

 

同業種内順位(全257社)(ソフトウェア・サービス)

時価総額>6位

<売上高>2位

<同業種内時価総額1位>Microsoft

 

<ライバル企業>

Amazon.com,Google,Microsoft

 

同業種の日本企業:富士通日立製作所NECNTTデータ

 

<テーマ>

クラウドビッグデータ、IoT・自動運転

 

<ブランド>

Watson(人工知能

  

<株主構成>

機関投資家(59.8%)

事業会社(0.2%)

個人・役員(0%)

その他一般株主(40%)

 

 <事業構成>

Technology Services & Cloud Platforms(44.3)、Cognitive Solutions(26.6)、Global Business Services(21.5)、Systems(11.1)、Global Financing(4) 

 

<地域別売上高>

米大陸(46.5)、欧州・中東・アフリカ(32.0)、アジア太平洋(21.5)

 

2 業績詳細

 

単位は100万USドル

 

損益計算書 
売上高 営業利益 営業利益増加率 売上高営業利益% 純利益

希薄化後

1株益

1株配 増配率 配当性向
12 102874 22802   22.16 16604 14.37 3.3   22.96
13 98368 21022 -7.81 21.37 16483 14.94 3.7 12.12 24.77
14 92793 20129 -4.25 21.69 12022 11.90 4.25 14.86 35.71
15 81741 16517 -17.94 20.21 13190 13.42 5.00 17.65 37.26
16 79919 14170 -14.21 17.73 11872 12.38 5.5 10.00 44.43
17予 77916 14410     12933 13.76 5.86216    
17 79139 11898 -16.03 15.03 5753 6.14 5.9 7.27 96.09
18予 80104 14698     12674 13.84 6.16993    
18 79591 12230 +2.79 15.37 8728 9.52 6.21 5.25 65.23
19予 78210 14325 +17.13 18.32 12397 13.91 6.4575    
20予 78390 14720 +2.76 18.78 12371 14.15 6.68179    
21予 78580 14535 -1.26 18.50 12574 14.55 6.82319    

 

2018年は、増収、増益(営業利益、純利益)を果たしました。ただ、予測には届いておらず、力不足感があります。

また、営業利益増加率が下がってきており、魅力にかけます。

 

財務

 

総資産 自己資本 自己資本比率(%) 1株株主資本(USD) 非支配持分 有利子負債 流動資産 固定資産 流動負債 固定負債
15 110495 14262 12.91 14.77 162 39892 42504 67991 34269 61964
16 117470 18246 15.53 19.29 146 42183 43888 73582 36275 62949
17 125356 17594 14.04 19.08 131 46858 49735 75621 37363 70399
18 123382 16796 13.61 18.82 134 45892 49146 74236 38227 68360

  

自己資本比率は15%を切っており、他のダウ30銘柄に比べると低いです。

 

指標 

 

ROE ROA 設備投資 減価償却 研究開発
16 73.04 12.43 3812 4058 5751
17予 70.88 12.27 3482 4279
17 32.10 9.95 3408 4311 5787
18予 72.04 11.73 3618 4318 -
18 50.76 9.83 3723 4465 5379
19予 73.81 11.61 3765 4256 -

 

ROEが高く、株主資本を活かせています。一方、ROAは極端に高いわけではなく、資産を活かせていません。設備投資は安定的に行われています。

  

PER(変動しますが、ここでは、12月末で比較しています)

2016年実績 13.41

2017年予想 10.59

2017年実績 25.01

2018年予想 11.51

2018年実績 11.94

2019年予想 9.90

 

 PERが低いですが、お買い得というより、それ相応の株価に落ち着いているというべきでしょうか。長期に保持することを前提にすると、魅力不足です。クラウド分野でも出遅れています。

 

 

BPS(一株当たりの純資産)(上表の1株当たりの株主資本)

2017年実績 19.08

2018年予想 23.40

2018年実績 18.81

2019年予想 23.28

 

  

発行済株式数(100万株)

2016年 945.867400

2017年 922.179230

2018年 892.479410

 

キャッシュフロー

 

営業CF 投資CF 財務CF 現金同等物 フリーCF 営業CFマージン
15 17255 -8159 -9413 7686 9096 21.10
16 17084 -10976 -5917 7826 6108 21.38
17 16723 -7096 -6418 11972 9627 21.13
18 15247 -4913 -10469 11379 10334 19.16

 

営業CFマージンは、20%前後を維持し、安定して儲けています。

 

IBMの10年株価チャート

IBMの10年間株価チャート。停滞感が漂う

IBMの10年間株価チャート

 

2 012年ごろから、2019年まで下降トレンドであり、失望感が漂います。

 

 2 所感

 

売上高、純利益が減少し続けています。株価はそれを反映してか、値上がりがありません。

 

昨年(2018年)頃はお買い得銘柄と思っていましたが、現在(2019年)は、先行きを示せない現状では、購入することは考えていません。

  

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。