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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

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コカ・コーラ(KO)の業績・2018年業績と、2019年第1四半期決算結果。好調継続

 

1 2019年第1四半期決算

 

2019年4月23日

コカコーラ(KO)が2019年4月23日に発表した19年第1四半期(1月1日-3月29日)決算(米国会計基準)は、売上高80億2000万ドル(前年同期比5.2%増)、純利益16億7800万ドル(同22.7%増)、1株当たり利益は0.39ドルだった。

 

【2019年第1四半期実績】( )内は前年同期比、

売上高 80億2000万ドル(5.2%増)

営業利益 23億3600万ドル(29.0%増)

当期純利益 16億7800万ドル(22.7%増)

1株当たり当期純利益 0.39ドル

 

2 2018年12月末決算

 

1 業績概要

2018年通期は、ボトリングのフランチャイズ化に伴い、減収。為替逆風。ただ実質は値上げ効果、ダイエットコーク数量増が貢献し増収。採算改善し、営業増益。税改正の一時の費用なく純益反発。2019年は英国コーヒーチェーンコスタ買収寄与し、営業増益の見通し。

 

2 各種の指標、他社比較、地域分布など

 

採用インデックス

NYダウ30、S&P100、S&P500、ラッセル1000、S&Pグローバル100

 

S&P格付け

A+  (2017年は、AA-)

 

同業種内順位(全76社)

時価総額>1位

<売上高>6位

同業種内時価総額1位<The Coca Cola>

 

<ライバル企業>

Pepsico,Dr Pepper Snapple Group,Cott,National Beverage,Suntrory Beverage & Food

 

<テーマ>

中国・アジア開拓、連続増配(56年)

 

<株主構成>

機関投資家(62.5%)

事業会社(9.3%)

個人・役員(0.7%)

その他一般株主(27.3%)

 

<事業構成>

ノンアルコール飲料(100)

 

<地域別売上高>

北米(36.9)、欧州・中東・アフリカ(24.2)、アジア太平洋(16.3)、ラテンアメリカ(12.6)

 

2 業績詳細

 

単位は100万USドル

 

損益計算書 
売上高 営業利益 営業利益率 純利益

希薄化後

1株益

1株配 増配率% 配当性向
12 48017 11216 23.4 9019 1.97 1.02   51.8
13 46854 11105 23.7 8584 1.90 1.12 9.80 58.9
14 45998 10867 23.6 7098 1.60 1.22 8.93 76.3
15 44294 10240 23.1 7351 1.67 1.32 8.20 79.0
16 41863 9723 23.2 6527 1.49 1.40 6.06 94.0
17予 34970 9702 27.7 8158 1.89 1.4526   76.9
17 35410 9078 25.6 1248 0.29 1.48 5.71 510.3
18予 31450 10038 31.9 8974 2.09 1.5626   74.8
18 31856 9508 29.8 6434 1.50 1.56 5.41 104.0
19予 34805 10242 29.4 9002 2.09 1.63776 4.98 78.4
20予 36225 11041 30.5 9694 2.26 1.72591 5.38 76.4
21予 37783 11823 31.3 10356 2.42 1.83544 6.35 75.8

 

2018年は、2017年の税制改革直後と比較して純利益増です。2019年以降も純利益は着実に増加していく予測です。

また、営業利益率は、2018年以降、30%前後に大きく改善していく予測で、ダイエットコークの数量増、コスト削減(北米ボトリング事業の再フランチャイズ化)、買収(英コスタコーヒー)、出資の効果が確実に積み上げらられる見通しとなっています。

 

 

財務

 

総資産 自己資本 自己資本比率 1株株主資本 非支配持分 有利子負債 流動資産 固定資産 流動負債 固定負債
15 89996 25554 28.39 5.91 210 44401 33395 56601 26929 37513
16 87270 23062 26.43 5.38 158 45801 34010 53260 26532 37676
17 87896 17072 19.42 4.01 1905 47754 36545 51351 27194 43630
18 83216 16981 20.41 3.98 2077 43595 30634 52582 29223 37012

 

(非支配株主持ち分:子会社の資本のうち、親会社の持分以外の部分のこと) 

2017年は、税制改革の影響で財務悪化しましたが、2018年は従来並みに改善してきています。資産圧縮して、増益、株主還元に努めています。 

 

指標 

 

ROE ROA 設備投資 売上高設備投資率 減価償却
16 26.85 10.99 2313 5.52 1813
17予 35.38 11.12 2016 5.76 1384
17 6.22 10.97 1919 5.42 1327
18予 52.57 11.76 1864 5.93 1132
18 37.79 11.11 1625 5.10 1142
19予 53.01 12.31 1988 5.71 1184

 

ROEが、2018年は37.79%、2019年は53.01%と株主資本を効率よく事業経営をしています。

ROAは、10%以上と高率であり、さらに増加見通しなので良好です。

また、設備投資も安定しており、過大な設備投資の見込みはなく良好です。 

 

PER

2017年実績 157.05(一時的な異常値)

2018年予想 21.29

2018年実績 31.57

2019年予想 22.05

 

利益の割に人気が高く、現在、株価が割高です。

 

 

BPS(上表の1株あたり株主資本)

2017年実績 4.01

2018年予想 

2018年実績 3.97

2019年予想 4.50

 

 

 

発行済株式数(100万株)

2016年 4288

2017年 4259

2018年 4268

 

キャッシュフロー

 

営業CF 投資CF 財務CF 現金同等物 フリーCF 営業CFマージン
15 10528 -6186 -5113 7309 4342 23.77
16 8792 -1004 -6545 8555 7788 21.00
17 7041 -2312 -7447 6006 4729 19.88
18 7627 +7627 -10347 8926 132554 23.94

 

キャッシュフローマージンが15%を越えているので、優良企業です。

財務CFをみると株主還元も十分で、フリーキャッシュフローも十分余力があります。

 

  

10年株価チャート

 

コカ・コーラの10年間株価チャート。順調に株価上昇中

コカ・コーラの10年間株価チャート

所感

 

2017年の税制改革による一時的な純利益が急減しましたが、2018年は順調に業績が回復しています。

また、株価も地味ですが上昇しており、2019年後半の株式市場の後退予測を受けて、ディフェンシブ銘柄物色の中で、買われているようです。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。