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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



ペプシコ(PEP)2018年業績は売上高、利益増。連続増配46年。2019年以降も増収見込む

 

1 2018年12月末決算

 

1 業績概要

2018年通期は、為替逆風だがスナック菓子の主要ブランドの値上げ全体に浸透、飲料も底堅かった。コスト削減効果で営業微増益。ただ営業外の金利負担増。税恩恵あり。2019年もスナックの中核ブランドが着実増。営業微増益の見通し。一方、純利益は2018年の大幅増の影響で減少見込み。

  

(企業概況)

 

スナック菓子・清涼飲料の2本柱。スナックはFrito-Lay、飲料はPepsi-Cola、Gatoradeの世界規模の主要ブランドを有する。スナックは米国首位。

 

2 各種の指標、他社比較、地域分布など

 

採用インデックス

S&P100、S&P500、ナスダック100、ラッセル1000、S&Pグローバル100

 

S&P格付け

A+

 

同業種内順位(全76社)(食品・飲料・たばこ)

時価総額>2位

<売上高>1位

<同業種内時価総額1位>The Coca-Cola

 

<ライバル企業>

The Coca-Cola,Dr Pepper Snapple Group,Kraft Foods Group,Monster Beverage,Kellogg

 

 同業種の日本企業:日本コカ・コーラカルビー、キリンビバレッジ、アサヒ飲料湖池屋

 

<テーマ>

連続増配、中国・アジア開拓

 

<ブランド>

Frito-Lay(スナック菓子)、Pepsi-Cola(炭酸飲料)、Gatorade(スポーツ飲料)

 

<株主構成>

機関投資家(76.9%)

事業会社(0.1%)

個人・役員(0.2%)

その他一般株主(22.8%)

 

<事業構成>

North America Beverages(32.6)、Frito-Lay North America(25.3)、Europe Sub-Saharan Africa(17.8)、Latin America(11.4)、Asia、Middle Eastern、North Africa(9.1)

 

北米事業の飲料とスナック菓子の2本柱が分散しており、安定感を感じます。

 

<地域別売上高>

米国(57.5)、メキシコ(6.0)、ロシア(4.9)、カナダ(4.2)、英国(2.7)、ブラジル(2.1)、その他の国(22.6)

 

2 業績詳細

 

単位は100万USドル

 

損益計算書
売上高 営業利益 営業利益率 純利益

希薄化後

1株益

1株配当 増配率% 配当性向
12 65492 9552 14.6 6178 3.92 2.1275    54.3
13 66415 9878 14.9 6740 4.32 2.24 5.29 51.9
14 66683 10066 15.1 6513 4.27 2.5325 13.06 59.3
15 63056 10032 15.9 5432 3.67 2.7625 9.08 75.3
16 62799 9957 15.9 6329 4.36 2.96 7.15 67.9
17予 63655 10741 16.9 7383 5.15 3.17681   61.7
17 63525 10463 16.5 4857 3.38 3.1675 7.01 93.7
18予 65373 11227 17.2 8088 5.71 3.60173   63.1
18 64661 10625 16.4 12515 8.78 3.5875 13.26 40.9
19予 66294 10647 16.1 7749 5.52 3.80282 6.00 68.9
20予 68835 11281 16.4 8233 5.94 4.03096 6.00 68.0
21予 71473 11907 16.7 8727 6.36 4.3053 6.81 67.7

 

2018年実績は、予想よりも、売上高、営業利益共に、予想を下回った。一方、純利益は予想より55%増と好調だった。

そのため、2018年の配当性向は40.9%と余裕ができ、2019、20、21の予想とも、70%弱で推移し、増配継続の見通し。2018年まで、連続増配は46年間です。

配当利回りは、2.87%程度です。

株価は、 132.73ドル (2019年6月14日)

 

財務
 
総資産 自己資本 自己資本比率(%) 1株株主資本(USD) 非支配持分 有利子負債 流動資産 固定資産 流動負債 固定負債
15 69667 12068 17.32 8.33 107 33663 23031 46636 17578 40166
16 74129 11246 15.17 7.88 104 37424 26450 47040 21135 41260
17 79804 11045 13.84 7.78 92 39281 31027 48777 20502 48413
18 77648 14518 18.70 10.30 84 32321 21893 55755 22138 40992

  

 自己資本比率は、18%程度です。流動資産が減少し、流動比率が100%を下回っています。100%をきっていますが、すぐには、問題ないと思います。

 

指標 

 

ROE ROA 設備投資 減価償却 研究開発 売上高設備投資比率(%)
16 54.29 13.85 2860 2429   4.55
17予 65.66 14.49 2957 2409 4.65
17 43.58 13.80 2908 2401 737 4.58
18予 73.23 14.07 3565 2455 - 5.45
18 97.91 13.50 3287 2411 - 5.08
19予 53.38 13.71 4487 2529 - 6.77

 

ROEは50%程度と非常に高く(2018年は純利益増のため激増)、また、ROAも13%程度で十分高いです。株主資本、資産を十分生かしています。ROEの高さが際立ちます。

 

 

PER(変動しますが、ここでは、12月末で比較しています)

2016年実績 24.00

2017年予想 22.33

2017年実績 35.50

2018年予想 19.91

2018年実績 12.57

2019年予想 21.14

 

PERは、2019年予想は21%ですが、業績好調さから考えると、若干割安感があります。

振り返ると、2018年の決算前に買っておくチャンスだったようですが、見逃してしまったようです。

 

 

BPS(一株当たりの純資産)(上表の1株当たりの株主資本)

2017年実績 7.78

2018年予想 8.47

2018年実績 10.30

2019年予想 10.22

 

  

発行済株式数(100万株)

2016年 1428

2017年 1420

2018年 1409

 

キャッシュフロー

 

営業CF 投資CF 財務CF 現金同等物 フリーCF 営業CFマージン
15 10864 -3569 -4112 9096 7295 17.23
16 10663 -7150 -3211 9158 3513 17.00
17 10030 -4403 -4186 10610 5627 15.78
18 9415 +4564 -13769 8721 13979 14.56

 

営業CFマージンが15%を下回っています。2017年、2018年と減少しているので、要注視です。

 

ペプシコの10年株価チャート

 

ペプシコの10年間株価チャート。業績好調で右上がり継続中

ペプシコの10年間株価チャート

 

ペプシコの6ヶ月間株価チャート

 

ペプシコの6ヶ月間株価チャート。6ヶ月で20%株価値上がりし好調継続中

ペプシコの6ヶ月間株価チャート


 

10年間で2倍以上になっています。直近、6ヶ月では、2019年の暴落時がそこでした。

 

 2 所感

売上高、利益、利益率共に優良企業です。 連続増配46年、配当利回り2.87%程度です。直近は、特に好調な株価推移です。 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。