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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



【マスターカード】クレジット会社。営業利益率55%!2018年業績好調。2019年好調継続

 

0 2019年第1四半期決算

 

マスターカード(MA)が4月30日に発表した2019年第1四半期(1月1日から3月31日)決算(米国会計基準)は、

 

売上高 38億8900万ドル(前年同期比8.6%増)

営業利益 22億1300万ドル(同 21.3%増)

営業利益 18億6200万ドル(同 24.8%増)

1株あたり当期純利益 1.80ドル

 

好決算でした。

 

1 2018年12月末決算

 

1 業績概要

2018年通期は、クレジット、デビットカードの決済額が増加。国際間取引も拡大。従い、手数料が2ケタ増。手数料に関する訴訟費用計上でも営業増続伸。税負担軽減の恩恵で純利益は反発した。2019年通期もカード決済額が拡大、手数料が着実増。営業利益は続伸基調の見通し。

 

 

2 各種の指標、他社比較、地域分布など

 

採用インデックス

S&P100、S&P500、ラッセル1000

 

S&P格付け

A+

 

NYSE

 

<代表者>Ajaypal Banga(President,CEO&Director) 

 

同業種内順位(全257社)(ソフトウェア・サービス)

時価総額>3位

<売上高>9位

<同業種内時価総額1位>マイクロソフト

 

<ライバル企業>

 Visa、American Express

 

同業種の日本企業:JCB三井住友カード三菱UFJ NICOS、クレディセゾン、オリエントコーポーレーション

 

<テーマ>

 フィンテック、旅行

 

<ブランド>

 MASTER(クレジットカード)、Cirrus(銀行間オンラインシステム)、Maestro(デビットカード

 

<株主構成>

機関投資家(89.8%)

事業会社(0.4%)

個人・役員(0%)

その他一般株主(9.5%)

 

 

<事業構成>

Payment Solutions(100)

 

<地域別売上高>

海外(63.1)、北米(35.5)、その他国(1.3)

 

2 業績詳細

 

単位は100万USドル

 

業績
売上高 営業利益 営業利益増加率 営業利益率 純利益 希薄化後1株益 1株益増加率 1株配 増配率 配当性向
12 7391 3957   53.5 2759 2.19   0.12   5.4
13 8312 4598 16.20 55.3 3116 2.56 16.89 0.29 141.67 11.3
14 9441 5193 12.94 55.0 3617 3.10 21.09 0.49 68.97 15.8
15 9667 5218 0.48 54.0 3808 3.35 8.06 0.67 36.73 20
16 10776 5877 12.63 54.5 4059 3.69 10.15 0.79 17.91 21.41
17予 12258 6678     4747 4.44   0.90    
17 12497 6809 15.86 54.49 3915 3.65 -1.08 0.91 15.19 24.93
18予 14493 7997     6294 6.01   1.01    
18 14950 8437 23.91 56.43 5859 5.60 53.42 1.08 18.68 19.29
19予 16771 9654 14.42   7704 7.55 34.82 1.16 7.36  
20予 18975 11148 15.48   8924 8.93 18.28 1.27 9.40  
21予 21418 12812 14.93   10239 10.53 17.92 1.32 3.66  

 

2017年度は、増収、増益。予想に対しては、増収、減益。

2018年度は、増収、増益。予想に対しては、増収、減益。 

 営業利益率が非常に高いです。

 

 

株価は、213.26ドル (2018年10月5日)

    279.54ドル (2019年7月12日)

  

 

財務
総資産 自己資本 自己資本比率(%) 1株株主資本(USD) 非支配持分 有利子負債 流動資産 固定資産 流動負債 固定負債
15 16250 6028 37.10 5.40 34 3268 10984 5266 6269 3953
16 18675 5656 30.29 5.23 28 5180 13228 5447 7206 5813
17 21329 5468 25.64 5.19 100 5424 13797 7532 8793 7068
18 24860 5395 21.70 5.24 94 6334 16171 8689 11593 7872


自己資本比率が下がって来ています。流動比率も悪化しています。英Vocalink社買収で総資産増加の影響です。

 

  

指標  

 

ROE ROA 設備投資 設備投資比率  減価償却 研究開発
16 69.48 33.66 212 2.0 378  
17予 83.94 35.76 212 1.7 423  
17 70.39 34.05 226 1.81 434  
18予 115.11 37.49 407 2.81 473  
18 107.87 36.53 332 2.22 462  
19予 142.81 38.83 298 1.78 482  

 

ROAが35%以上と資産を有効に使っています。超優良企業です。

 

 

PER(変動しますが、ここでは、12月末で比較しています)

2016年実績 27.98

2017年予想 32.04

2017年実績 41.47

2018年予想 30.11

2018年実績 33.69

2019年予想 29.90

 

PERは高いです。

 

 

BPS(一株当たりの純資産)(上表の1株当たりの株主資本)

2017年実績 5.18

2018年予想 6.53

2018年実績 5.23

2019年予想 7.81

 

 

  

発行済株式数(100万株)

 

2016年 1081

2017年 1053.8

2018年 1030.4

 

 

キャッシュフロー

 

営業CF 投資CF 財務CF 現金同等物 フリーCF 営業CFマージン
15 4101 -715 -2516 5747 3386 42.42
16 4637 -1163 -2344 6721 3474 43.03
17 5664 -1781 -4764 5933 3883 45.32
18 6223 -506 -4966 6682 5717 41.62

 

営業キャッシュフローマージンが、40%を超えていて文句無しの業績です。

現金、フリーCF共、好業績です。

 

 

マスターカードの10年株価チャート

 

マスターカード(MA)の10年間株価チャート。10年間で10倍

マスターカード(MA)の10年間株価チャート

 

 

2009年から2019年までに、10倍になっています。

2017年の実績PERが、33倍です。株価過熱気味です。。 

 

2 所感

業績は文句無しです。世界経済の成長と、クレジット支払いの拡大が確信できるのであれば、保有して良い銘柄だと思います。

配当性向が低いので、株価下落局面では売り切る見切りが必要だと思います。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。