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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



研究・開発・ブランド 企業の株式投資をします。

スマイルカーブ

 

元々、電機業界で言われていた用語らしいのですが、「スマイルカーブ現象」という言葉について、雑記します。

 

上流事業と下流事業

 

製品の生産から販売までの各段階を大きく分けると、

 

下記の図のように、

 

上流 研究・開発

   ブランド

   設計・デザイン

中流 製造・組み立て

   流通

   マーケティング

下流 販売・アフター

 

の大まかに各段階に分けられます。

 

スマイルカーブ 事業展開の上流、下流の利益が高く、中流域の製造は儲かりにくい

 

上図のように、事業の上流と、下流で付加価値(収益性)が高く(儲かる)、製造・組立の中流で、付加価値(収益性)が低い(儲からない) という事を表しています。

笑った時の口の形状に似ているので、スマイルカーブと名付けられたそうです。

 

米国の例

 

米国の製造業の株式時価総額上位を見ていると、上流、下流の儲かる所でビジネスと展開してる企業の株価が上昇しています。

アップルが代表例で、製造を他社に委託しながら、iPhoneの企画、設計、デザインを手がけ、また、iTunes(アイチューンズ)など様々なサービスを展開しながら、世界の時価総額1位まで上り詰めました。

アップルは、2017年9月期決算の営業利益では、約12.3万人いる従業員1人当たりの利益が約50万ドル(約5300万円)になっています。

 

また、FAANGの一角である、人工知能(AI)向け半導体などで急成長するエヌビディアは自前の工場を持たず、約1万人の従業員の約7割が研究開発部門に所属しています。開発に資源を集中投下して大きな利益をあげ、従業員一人あたりの利益が19万ドルに達しています。

 

日本の例

 

一方、日立製作所は17年3月期の連結営業利益は、従業員一人あたり約193万円。ソニーも約225万円にとどまっています。

しかし、商品企画が得意で、ブランド企業のファーストリテイリングユニクロ)は、一人当たりの総利益は、2046万円です。また、株価は、2002年頃は、5000円程度でしたが、2015年のピーク時には60000円を超え、現在も、50000円近くの株価です(4月6日は、46270円)。

 

米国の上流企業の株式投資予定

 

管理人は、米国株式投資を始めたばかりですが、高配当、財務良好企業のうちで、上流のブランド力の強い企業の株式投資をします。

現在、この株価下落して絶好の買い増し機会の中、資金切れで買い増しができず、くやしい思いをしていますが、昨年は、コカコーラ(企画・ブランド企業。また、北米地域のボトリング事業(製造)から撤退予定)と、ジョンソン エンド ジョンソン(ブランド企業。財務良好)を少額購入しました。今年も、上記の2社を軸に買い増ししていきたいと思っています。

 

 

  

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。