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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



高配当だが業績不安定 エクソンモービル、ロイヤルダッチシェル、BPの業績、株価 比較

楠木山人です。

 

配当狙いで、石油業界の超大型株を調べてみました。

業績の変動が大きく、残念ながら楠木の好みではありませんでした。

 

比較したのは、エクソンモービル(XOM)、ロイヤルダッチシェル(RDSB)、BP(BP)です。

 

1 エクソンモービル

 創業1870年。上場1920年3月。

 企業概況

  世界最大級の石油会社。ロックフェラーの系譜を引く老舗で6大メジャーの一つ。1999年にエクソンとモービルが合併し、巨大化。規模を活かした設備投資や採掘・開発権の獲得により基盤強化。石油・ガスの探査・生産、燃料・化学品の精製・販売等を展開する垂直統合型。上流工程が利益の大半を稼ぎ、下流は全体の下支え役になる構造。外交・政策面への影響力強く、ティラーソン前CEOは、トランプ政権の国務長官に就任。石油枯渇や環境汚染対策が長期的な課題。

 

 

2 ロイヤルダッチシェル

 創業1907年。上場2005年7月。

 企業概況

  欧州石油メジャーの一角。上流から下流まで手がける垂直統合型。1970年代まで石油開発を独占したセブン・シスターズが起源。2005年にロイヤル・ダッチとシェルが合併。ホタテ貝のブランドロゴでなじみ。オランダとイギリスに本社。確認埋蔵量で世界3位。生産量で同2位とエクソン・モービルに次ぐ規模を誇る。代替エネルギーの開発など多角化を模索。2016年2月に同業の英BGを買収し、ブラジル開発に照準。

 

3 BP 

 創業1889年。上場1968年1月

 企業概況

  欧州石油メジャーの一角。上流工程から下流工程まで展開する垂直統合型。英国に拠点。石油を独占したセブン・シスターズが起源。1990年代の米アモコとアルコ買収が石油メジャー再編のきっかけに。確認埋蔵量で世界2位。生産量で同3位。規模小さいが、傘下子会社がスタンドと併営でコンビニも展開。2010年にメキシコ湾で石油流出事故、総額600億ドルの巨額賠償金一巡し、挽回を期す。

  

  (単位は百万ドルです)

 

1 株価 配当利回り

  配当を出すのに無理しているようです。 

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売上

  売上は安定していません。石油価格の変動をもろに受ける 

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純利益

 純利益の変動が大きいです。ジェットコースターグラフ。 

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営業利益率

 

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営業CF

 

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営業キャッシュフロー/売上

 

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PER

 

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ROE

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残念ながら、石油3社とも、米国株として、乗り遅れています。

 

2017/12/13(水)の日本経済新聞夕刊1面に、

 世銀、石油投資停止へ

 仏の気候変動会議 再生エネ移行を促す

  気候変動対策の資金確保を話し合う首脳級会合『ワン・プラネット・サミット』が12日パリ近郊であり、世界銀行は石油や天然ガス事業への資金提供を2019年に打ち切ると発表した。‥‥

 

 とありましたので、石油業界には逆風が続くようです。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。