スリーエムの買いタイミングが到来か？ - 数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式の復調に足並みを揃えるように、スリーエムの下落が止まったように見えます。スリーエムの企業業績の上では何か追加情報が出たわけではないようなので、市場全体の上昇に引っ張り上げられている状態だと思います。

ちなみに、NYダウは、５連騰で、１１６８ドルも上昇しました（６月７日の終値：２５９８３．９４ドル）。来週は、反動で下落するでしょうが、この上昇は安心感をもたらします。

ただ、専門家によると、NYダウの５日続伸にも関わらず、様々な統計値（雇用統計、失業率その他）からは、「経済成長の停滞が現実味を帯びてきた」そうです。

チャート上では、上に突き抜けそうですね。

さて、米国経済に関してのニュースとしては、米国が、メキシコからの全輸入品への５％の関税を「無期限」（期限がない。いつ関税をかけるか決めていない）で見送りを決めました（６月７日（金））。メキシコからの輸入品に関税をかけることによる、米国経済への打撃は、一旦、回避できたようです。

ただ、今回のメキシコ関税見送りは、スリーエムの株価にはあまりプラスにはならないと思っています。なぜなら、スリーエム株価に大きく打撃を与えたのは、中国製品への関税（スリーエムは中国生産が多い）と、スリーエムの業績見通しの悪化なのですから。

JPモルガン・チェースによると、スリーエムは、投資判断「アンダーウェイト」で、２０１９年末時点での目標株価は、１４３ドルです。また、更には、将来の減配の可能性もあるようです（５月下旬でのレポートより）。

一方、現状（２０１９年６月７日）は、

JPモルガン・チェースの２０１９年末の目標株価は、１４３ドルなので、その値から考えると、まだ、１７％程度も割高です。

予想PERは、１９．６１倍なので、まだ、特別な割安感はありません。

また、現在の株価（１６６．６１ドル）は、最高値　２１９．５５ドル（４月２３日）からは、３０％下落しています。３０％の下落程度では、調整が終わったとも言い切れません。

まずは、来週、６月１０日（月）の株価の動きをみてから、改めて判断します。買い増す方針は確実であっても、慌てて手を出す必要はないと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。