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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



正常性バイアスの恐怖。マイクロソフトが直近高値から下落していることに対する判断結果の例

 1 自分で決めた売買基準を守るべきか?

 

 

 1 マイクロソフトの損きり基準を守るべきか

 

マイクロソフトが、直近高値から19%下落しています。12月24日だけで、4.17%下落しました。

管理人の取得単価は、高値から多少安いので、自分自身で決めた損きり基準(20%下落)には、達していません。

 

マイクロソフト直近高値から19%の暴落

マイクロソフト3ヶ月株価チャート

 

マイクロソフトの今後の発展を自分なりに予測しているので、保持継続の予定です。

一方、情報技術セクター株は、成長、衰退が激しく、損失が小さいうちに、損きりすることも重要だと考えています。

 

さて、自分の決めた損きり基準(取得単価から20%下落)を守るべきなのか?

この損きり基準で決め、手放す(手放した?)ことが、結果的に良かったか悪かったかは、ずいぶん未来のことになるか、結局、どうとも検証できなかったという結論になってしまうこともありえます。

 

ただ、保有銘柄に惚れ込んで、思い込みが強くなりすぎることを防止するために、機械的な基準を設けておくことは非常に重要で、価値のあることだと思います。

  

2 正常性バイアス

 

正常性バイアス」という言葉が広く知られています。

 

正常性バイアスとは、自分にとって都合の悪い情報を過小評価したり、無視したりして、判断を誤る人間の特性の一種。

 

自然災害に巻き込まれたりした場合に、危険な状況が迫っていることを感知しても、普段の正常な生活の延長を過大評価して、「自分は大丈夫」とか「今回は大丈夫」とか「まだまだ、状況は通常通りだ」などと、認識を過小評価して、感知を無視したりして、被害を拡大させたり、逃げ遅れたりすること。

 

3 マイクロソフトの株価下落に対する判断、行動は正常性バイアスか?

 

今回、取得単価より20%以上下落しても、保持継続の判断をくだし、自分自身の決めた損きり基準を破ることになると思います。

 

例えば、現状を詳細に分析して熟慮した結果、損きり基準を変更すべきだ、と下した結論から、「今回は、前提が変わっているので、新しい基準に変更した。」という判断ならば、今後の取引に於ける新しい知識、経験になりますが、今回はそうではなく、保持継続の単なる現状維持の要素が強いです。

 

まさに、正常性バイアスの実例と言えます。

 

この後、どんなに理屈をこね回してみても、過去自分自身で決めたルールを守らずにやり過ごすことになりますので、どんな言い訳、屁理屈、あるいは他人の忠告も無駄です。

 

2 所感

 

正常性バイアスの恐ろしさを実感しました。

株式投資の場合なので、最悪でも、投資金額を失うこと(有限責任)ですみますが、これが、災害あるいは、事故の場合では、自分の命ばかりか他人をも巻き込んでしまうことも起こりえます。

毎日の生活の中で、今後あり得るだろう正常性バイアスを実感して、情報取得や状況感知したことでも、判断を誤ることが容易にあり得ることを身を以て実感しました。

 

生活を送る上でよいシミュレーションになりました。

今後、正常性バイアスについて再考しますが、今日はこの辺で。

 

今晩(12月25日)は、ニューヨーク市場は休場です。さて、明日以降はどうなるかな?

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。