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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

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世界最大級の製薬会社ファイザー(PFE)。S&P格付け AA。2016年まで4年間減益だったが、2017年以降増益予想。お買い得のディフェンシブ銘柄か?

ファイザー(PFE)

 創業1849年。1944年1月上場。

 

 

 

ファイザー企業概況

ファイザーは、世界最大級の製薬会社。循環器、中枢神経、鎮痛・抗炎症系など幅広い分野で新薬開発の実績。第二次世界大戦時にペニシリンの量産で有名。2009年に米Wyethを買収など、M&Aによる多角化と規模追求の事業モデルに先鞭。後発薬・美容医療のアラガンとの合併は、当局の租税回避の規制強化を受けて中止。2016年8月、前立腺がん治療薬のメディベーションを買収発表。今後もM&Aは必至。薬価値下げ圧力で業界の動き要注視。 

ファイザー業績概要

 ファイザーは、2017年1〜6月期は、乳がん治療薬”イブランス”、疼痛治療薬”リリカ”など新薬好調だが、既存薬が事業売却もあり、大幅減少。全体も微減収だがコスト減り増益であった。2017年通期も新薬が牽引、メディベーション買収効果も最大寄与。配当収入増もあり、利益見通し引き下げ。純益倍増見込む。

 

ファイザー業績のまとめ

ファイザーの株価 配当利回り

ファイザーの株価、配当利回りなどまとめ

 

株価は、36.6ドル(2018/1/17)

配当利回り 3.7158%

一株利益 1.6282ドル

一株配当 1.366ドル  配当性向 83.5% 

 

 S&P格付け AA

 

医薬・バイオ・ライフサイエンス

同業種内順位(全社444社) 時価総額 2位、売上高 2位

同業種内時価総額1位  ジョンソンエンドジョンソン 

 

採用インデックス

  NYダウ30

  S&P100

  S&P500

  ラッセル1000

   S&Pグローバル100

 

株主構成

  機関投資家     71.5%

  事業会社       0

  個人・役員      0

  その他一般投資家  28.3%

 

ファイザーの業績グラフ

ファイザーの株価チャート(10年間)

ファイザーの株価チャート 株価が伸び悩みしている

 

ファイザーの株価は、リーマンショックで株価が半額になったあと、2014年まで株価の上昇は順調でしたが、2015年以降は伸び悩んでいます。直近(2018年1月現在)は、リーマンショックの安値から3倍程度、2008年のはじめからだと、わずか1.5倍にしかなっていません。配当性向が83.5%と高くなっていて、ROEROAも低めです。2017年末からの巻き返しに期待します。

 

 

売上高

(単位は百万ドルです)

 

ファイザーの売上高

 

ファイザーの売上高は、2012年から2019年の予想までの8年間の横ばいの予想です。500億ドル前後を越えたり、落ち込んだりしています。売上高の急激な上昇は見込めないようです。

 

営業利益 

ファイザーの営業利益

 

 ファイザーの営業利益は、売上高と異なり、2012年から2016年まで、5年間下がり続けていましたが、2017年以降は、25%の増加を予想しています。

 

純利益

ファイザーの純利益

ファイザーの純利益は、2016年に底をうった後、150億ドルまで上昇する予想です。上記の業績予想のように、買収による増益を見込んでいます。

 

営業利益率

 

ファイザーの営業利益率

 ファイザーの営業利益率は、2017年から上昇に転じ、35%(2012年は、35%弱でした)に盛り返す予想です。2012年から2016年までは、下がり続けて苦しい業績でした。とは言っても、最も低い2016年度ですら、25%以上あるので優良銘柄です。

 

資産合計

 ファイザーの資産合計

 

 

純資産合計

ファイザーの純資産合計

 

 

自己資本比率

ファイザーの自己資本比率

 自己資本比率が高いです。財務が安定しています。

 

営業CF

ファイザーの営業CF、営業キャッシュフロー

 

 

営業キャッシュフロー/売上

ファイザーの営業キャッシュフロー/売上高

 

営業CF/売上が2014年の35%らら2016年までに30%と、5%減少しています。とはいっても、営業CF/売上高が30%もあるので優良銘柄にはかわりありません。

 

フリーキャッシュフロー

ファイザーのフリーキャッシュフロー

  100億ドル程度あり潤沢です。

 

 PER

ファイザーのPER

 ファイザーのPERが20%を切っており、お買い得と思われます。

  

ROE

ファイザーのROE

2016年は、12%程度と低かったので、2017年予想の様に25%を越えて、資本効率を高めて欲しいです。 

 

ROA

ファイザーのROA

 

 

希薄化後1株益、1株当たり配当 (ドル)

  

ファイザーの希薄化後1株益、1株当たり配当(ドル)

 

配当性向

ファイザーの配当性向

 

2015年と2016年に、純利益が落ち込んだため、配当性向が100%を越えています。2017年以降に業績が改善し、予想通りの利益が得られれば、配当余力が高まっていく予想です。

 

 

所感 

 ファイザー(PFE)は、2016年までは、順調な業績ではありませんでしたが、2017年には、増益により、業績が持ち直す予想です。業績改善期待銘柄です(とはいっても、S&P格付けは、超優良のAAですが)。今のうちが買い時かも知れません。  

 

 

www.usa-stocks.com

 

 

www.usa-stocks.com

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。