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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

米国株式、投資信託、日々の生活などについて発信します。



業界トップ企業に投資すること。勝ち続ける、勝ち組企業に投資しよう。

業界トップクラスの儲かっている企業に投資しよう

 

 

 1 業界トップと3、4番手企業の技術力の差

 

管理人は、以前、素材メーカーに勤務していました。素材メーカーだったので、業界内の企業は、各社毎の特徴がありながらも、似たような製品を製造していました。

その時、管理人は、3〜4番手企業に勤務していたのですが、同業他社との比較を通して、業界トップの企業は、資金力、技術力、価格支配力、販売力(支店網、人員)とも、業界トップを維持するだけあって、付け入る隙がありませんでした。

 

素材メーカーという特殊な業界の中だからかも知れませんが、その差は圧倒的であったことを覚えています。

こういう差は、3〜4番手企業内の対外交渉をする社員は薄々は感じているものですが、部署により、意外と気づいていない人も多かったです。管理人は、同業他社の製品を細かく分析したデータを見る機会を得ましたので、その技術力の差にとても驚いたことを覚えています。

 

管理人は技術部門だったのですが、お客様から出された新しい仕様の製品の試作をするのですが、基準をクリアできない。最高の部分を取り出してサンプル提出しても、出来ない。あるいは、試作をクリアしても、ばらつきを考慮すると、量産がとても困難。

非常に苦労しましたが、結局、量産までたどり着きませんでした。

 

そうこうしているうちに、業界1位、業界2位のメーカーから、その仕様をクリアしている製品が量産されてきたのです。

 

その時は、技術力の差(設備、材料調達、製造などあらゆる方面だと思う。当時は、不純物の除去の技術力の差(設備能力、ノウハウ不足)などに結論づけられた)をまざまざと見せつけられました。

非常に悔しい思いをしましたが、結果が全てです。

 

2 業界3、4番手企業は高難度品を諦め、汎用品に活路を見出そうとする

 

極端にいうと、上記の例話の場合、3番手以降は、高難度の製品に食い込めず、作りやすい汎用品の生産にシフトして行かざるを得なくなります。

お客様の目から見ると、難易度の高い製品の開発量産初期に食い込めていない企業は、技術力が低いイメージがついてしまい、その後の新製品の共同開発のお呼びがかかりづらくなります。

 

儲かる新製品に食い込めず、従来ある商品のコスト削減に注力するようになりますが、コスト削減はなかなかに時間がかかるものです。また、コスト削減のために、新設備導入なども必要になり、儲けは減っていきます。

 

そのうち、輸入品が増え始め、汎用品分野は価格競争の乱戦状態になり、赤字すれすれになり、さらには、損益分岐点を下回ってしまい赤字になります。

設備産業だったので、生産せずに設備停止したままですと、固定費(変動費もかかります)がかかり、ますます赤字が増えますので、資金を少しでも回収するために、稼働し続けました。

 

さて、業界トップの企業はというと、汎用品部門が乱戦状態になっている状態からは抜け出せませんが、高技術、高価格帯の製品で利益を確保し、黒字を維持しています。

 

赤字になると、株価が大暴落し続けます。それは、業界外部の人が押した烙印なわけですが、企業内では大きな恐怖です。まさに「倒産」という文字がチラつき始めます。

 

その後、長いことすったもんだあるのですが、結局は、突然、景気が上向いて業績が改善し、管理人が勤めていた会社は、運良く倒産しませんでした。

 

業界3、4番手企業が阿鼻叫喚の中で操業している時に、業界トップの企業は黒字でした。

 

3 業界トップ企業の潜在力を重視すべき

 

管理人の体験からは、官製のトップ企業ではなくて、先駆者(フロンティア)企業だったり、長い歴史の中で、トップに躍り出た、あるいは、立ち続けている企業の集団としての力(内部統制、企業文化、組織力)を見くびってはならないと思います。

トップに君臨している企業は、それ相応の理由、手法があり、君臨し続けているのです。

身も蓋もありませんが、それが現実です。

 

3番手、4番手企業が阿鼻叫喚の中で、血まみれになってもがいている時でも、トップ企業は、粛々とコスト削減を進め、最低でも黒字を維持して、更なる投資機会を探して、利益を拡大し続けようと、資金を投入し続けています。

 

という、管理人自身の体験から得られた、業界のトップ企業の力を見くびらず、その収益の機会に参加しようという思いを書きました。

 

管理人が投資を検討する企業は、業界のトップクラスの企業で、安定した利益を稼ぎ続けている企業を選んでいます。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。