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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

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MSCI エマージング (新興国、EMARGING) MARKET Index とは? 特徴。中国の存在感が増大

1 MSCI EMERGING(エマージング) マーケット インデックス

    

 

 1 MSCI  エマージング マーケット インデックス(EMERGING Index)とは

 

MSCI(元々は、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの頭文字)は、金融サービス会社で、株価指数の算出や、ポートフォリオ分析など幅広いサービスを提供しています。

 

MSCI EMERGING Index(新興国)(25ヵ国)(1100銘柄以上)は、

 

MSCI World Index(49ヵ国)から、先進国(24ヵ国)(1648銘柄)を除いた株価指数

 

新興国への投資用のインデックスのもっとも標準的、かつ、代表的な指数です。

 

 

インデックスの構築のプロセスは、複雑、かつ、難解なので、割愛します。

 

ウェイト付けは、

 

ウェイト

 MSCIの全てのスタンダード指数は、原則として、浮動株調整後時価総額加重平均である。

つまり、各銘柄は、市場で取引可能な時価総額で指数に採用される。

ただし、特定の市場や産業、銘柄への自由な投資を著しく制限するような外国人投資規制が存在する場合、インデックスの投資適格性の目標が確実に達成されるよう、浮動株に同制限を使用することがある。

 

 

各市場のサイズ・セグメントの決定

 

各市場のサイズ・セグメントの決定

 

各市場について、大・中・小型株指数が算出されており、さらにスタンダード指数(大・中型株対象)やInvestable Markets Index(IMI:大・中・小型株すべてを対象)が算出されている。

 

  1. 大型株は時価総額上位70%
  2. 中型株は時価総額中位15%
  3. 小型株は時価総額下位15%

 

グローバルで分散された一貫性のある規模別指数とするために、各市場におけるサイズ・セグメントは、以下の2つのバランスをとる必要がある。

 

  1.  国の規模等に関わらず、時価総額の絶対規模に忠実。
  2. 当該国内における規模分類に忠実。

 

 

時価総額の大きい、大型株が中心の指数構成になっています。また、国の規模よりも、時価総額の絶対規模を忠実に反映する設計になっています。 

 

 

2 MSCI EMERGING MARKET Index

 

新興国(25ヵ国)

 

採用銘柄は、1100銘柄以上 

地域 該当国  国数
アメリカ地域  ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー  5
 欧州&中東地域 チェコ、エジプト、ギリシャハンガリーポーランドカタール、ロシア、南アフリカ、トルコ、アラブ首長国連邦サウジアラビア 11
太平洋地域  中国、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、パキスタン、フィリピン、台湾、タイ  9
 合計   25

 

 

 

3 組み入れ銘柄詳細(2019年3月28日)

 

1 組み入れ上位10ヵ国・地域

 

  国・地域 比率(%) 備考
1 中国  32.72 キー・パートナー国(加盟を視野に請求中)
2 韓国  13.04 OECD加盟国
3 台湾  11.31  
4 インド  9.18 キー・パートナー国(加盟を視野に請求中)
5 ブラジル  7.06 キー・パートナー国(加盟を視野に請求中)
6 南アフリカ  5.79 キー・パートナー国(加盟を視野に請求中)
7 ロシア連邦  3.82 OECD加盟申請国
8 メキシコ  2.66 OECD加盟国
9 タイ  2.35  
10 マレーシア  2.21  
11 その他  9.86  

 

OECD:経済開発協力機構(加盟国数:36ヵ国)

 

 

1−2 (グラフ)MSCI EMERGING MARKET Indexの国別組み入れ割合

 

 

MSCI エマージングの割合の円グラフ

 

 

 

 2 組み入れ上位10業種

 

  業種 比率(%)   備考
 金融  24.67  
2  情報技術  14.19  
 通信  14.07  
 一般消費財・サービス  10.43  
 エネルギー  7.94  
 素材  7.65  
 生活必需品  6.70  
 資本財・サービス  5.51  
 不動産  3.00  
10   ヘルスケア  2.81  
11  公益事業   2.66  

 

 

2−1(グラフ)MSCI EMERGING MARKET Indexの業種別組み入れ割合

 

 

MSCI エマージングの割合の円グラフ

 

 

 

3 組み入れ上位10銘柄

 

   銘柄 国・地域   業種  比率  備考
 テンセント  中国  通信  4.90  ケイマン諸島
2  アリババ  中国  一般消費財・サービス  4.38  ケイマン諸島
 台湾セミコンダクタ   台湾  情報技術  3.68  
 サムスン電子  韓国  情報技術  3.57  
5  ナスパース  南アフリカ  一般消費財・サービス  1.89  
 中国建設銀行  中国  金融  1.59  
 チャイナモバイル  中国  通信  1.20  
8  平安保険  中国  金融  1.07  
 リライアンス・インダストリーズ  インド  エネルギー  1.07  
10   中国工商銀行  中国  金融  0.97  
   小計      24.32  

 

  

  

2 所感 

 

新興国に投資する、MSCI EMERGING MARKETについて調べてみました。

 

中国の存在感の大きさが感じられます。

中国は、米国と並んでの2大強国となり、経済的な分野でのさらなる発展が期待されます。 

特徴として、金融が4分の1に迫る最大セクターになっています。そのため、世界のマーケットが荒れ模様の時は、大きな下落(マイナス)要因になりうると推測します。

  

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。