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数値に弱いサラリーマンの少額株式投資

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別れは、悲しいことでもあるが、歩む先が異なってきたならやむを得ない。王維

1 漢詩が好き

 

漢詩が好きで、以前から、たくさんの詩集(詩選)読んできました。

例えば、

 

2 送別 (王維)

 

唐詩選より、

 

送別

王維

 

下馬飲君酒

問君何所之

君言不得意

帰臥南山陲

但去莫復問

白雲無盡時

 

 

馬より下りて君に酒を飲ましめ

君に問う 何くにか之(ゆ)く所ぞ

君は言う 意を得ず

南山の陲(ほとり)に帰臥(きが)せんと

但(た)だ去れ 復た問うこと莫(な)けん

白雲は尽くる時無からん

 

 

ならんで歩ませて来た馬から下りて、君に酒をすすめる(ここでお別れしよう。これが別れの盃だ)。そして私はたずねる。「君はこれから、どうするつもりだ。」君は答える。「世の中が思うようにならないから、南山の片すみへ帰ってひきこもるのさ。」

では行きたまえ。もう何もたずねまい。君のさして行く南山には、白雲が尽きるときもなく湧きおこているである(そして、その白雲に包まれた生活へのいざないは、私の心にも絶えず湧きおこるのだ)。

 

3 所感

 

現代は、情報技術・交通輸送の発達で、実質的な別れは、死が中心となってきましたが、唐代は、任地へ赴任、兵役、左遷、隠居などは、今生の別れを意味していました。

 

郵便制度が、中国(中華帝国)全体に行き渡る様になったのは、たしか、元の時代だったと記憶しています(台北市の郵便博物館に行った時(20年前)のかすかな記憶によれば・・。元代の、当時の都市と、都市間の郵便網が書かれた横2メートル、縦1メートルほどの大きな地図があったように覚えている。)。

ですから、唐代はまだ、郵便網は未整備だったのではないでしょうか。(管理人の勝手な推測)。

 

それにしても、グッとくるいい詩です。

  

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。楠木山人。